専門医研修


1 東京慈恵会医科大学病理専門研修プログラムの理念と使命

(1) プログラムの特色と理念
東京慈恵会医科大学附属病院 病院病理部を基幹施設とする専門研修プログラムの特色は、以下の通りである。当施設においては、多数の専門領域をカバーする指導医を有している点と、基幹病院・関連病院をふくめて豊富な症例数を有している点から、多彩かつ偏りのない症例を無理なく経験できることが、最も特色ある点である。また、質・人数ともに指導医が充実していることから、各症例について専門的かつ最新の知識を得ることが可能である。したがって、豊富な症例と充実した指導から、各専攻医に対して、病理専門医としての基礎的な能力を十分に習得させることを目標としている。また、当病院病理
部としては、各専攻医に対して十分な研修が行える体制と環境を提供することを理念とする。また、専攻医は、常に研究心・向上心をもって学会をはじめ検討会やセミナーなどに積極的に参加し研鑽を積み、生涯にわたり自己学習を続ける姿勢を学んでもらいたい。

(2) 専門医の使命
病理専門医は病理学の総論的知識と各種疾患に対する病理学的理解のもと、医療における病理診断(剖検診断、生検・手術材料の組織診、細胞診)を的確に行い、臨床医との相互討論を通じて医療の質を担保するとともに患者を正しい治療へと導くことを使命とする。また、医療に関連するシステムや法制度を正しく理解し社会的医療ニーズに対応できるような環境作りにも貢献する。さらに人体病理学の研鑽および研究活動を通じて医学・医療の発展に寄与するとともに、国民に対して病理学的観点から疾病予防等の啓発活動に関与する。

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