病院病理部

病院病理部 病理診断

病院病理部は当病理における診断部門です。さまざまなテクニックを駆使して質の高い病理診断を提供しています。
国内でも有数の症例数を誇り、消化器、呼吸器、肝臓、腎・泌尿器、男性・女性生殖器、骨軟部、神経、皮膚など
多岐にわたる臓器系のエキスパート病理医が最先端の病理診断をおこなっています。

病院病理部4つの特色

  • 1 病理診断(組織診、細胞診)HE染色標本での診断をベースに、特殊染色、免疫組織化学染色、電子顕微鏡などの手法を用いて質の高い組織診断を提供しています。診断件数は附属病院(本院)の年間約16,000件を筆頭に、4附属病院全体で約43,000件にも上ります。各臓器系統のエキスパート病理医が中心となり、診断業務をおこなっています。細胞診分野では、細胞検査士と連携し、迅速かつ的確な細胞診断をおこなっています。通常診断のみならず、術中迅速細胞診断にも対応しています。
  • 2 剖検診断不幸にして亡くなった方をご遺族の承諾の元、剖検をさせていただいています。剖検は臨床診断の確認、病態の検証、治療との関連を解析をすることにより、その結果を臨床医にフィードバックし、臨床医学の発展に寄与するという重要な業務です。われわれは「丁寧な剖検診断」を心がけています。画像診断をはじめとする臨床診断、病理診断技術が発展した現在においてもなお、剖検を通してご遺体から学ぶことは非常に多くあり、診断病理の基本となる業務です。
  • 3 病理学的研究と臨床研究支援病理学講座と連携して、おのおの専門領域における病理学的研究を遂行しています。日々の病理診断から疑問点や未解決の点を抽出し、豊富な症例数を用いて病理学的研究へと展開しています。また院内臨床各科の研究の支援として、形態学的分野における共同研究やバックアップをおこなっています。臨床医と共同で研究をおこなっていくことにより、専門臓器系の臨床的問題点を知ることができ、病理医としての幅が拡がっていきます。
  • 4 病理を「やりがい」のあるライフワークに日々の診断業務はともすれば単純作業であり、数年続けていくうちに、仕事としてのやりがいが薄れてくる場合もあります。当病理部では、基本的病理診断や剖検診断を習得することに加え、1-2臓器系における専門性を兼ね備えた病理医の育成に力を注いでいます。専門分野における卓越した診断能力の獲得と研究による探究心の育成により、「やりがい」を見出していきます。また仕事に終始することなく、地の利を生かしたアフター5の懇親、スキー旅行などを通して、人としての関わり合いを深めています。子育て支援や女性医師への支援も積極的に行っています。