女性医師の皆さん。皆さんの中には病理医としての道をすすみたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。病理医は、数ある診療科の中でも、女性医師に適した分野であると考えられます。ここでは、その一端をご紹介します。病理診断科は、患者さんに携わる科としては時間的な融通がきく科です。たとえばあなたが外来で診療しているときに、保育所に預けているお子さんの具合が悪くなったと仮定したとき、最後の患者さんの診療が終わるまでは退席はできないと思います。一方、われわれの患者さんはプレパラートですから、数時間、場合によっては一晩くらいお待たせしても、大きな影響はありません。自宅に顕微鏡を持っていれば、育児や家事が終わった後に診断することだってできます。実際、日本病理学会に所属している医師のうち、20代の方は男性よりも女性が多い、という時代になってきています。
慈恵医大病理では、特に若い層において多数の女性医師が勤務しています。慈恵医大病理学講座・病院病理部は、女性医師が働きやすい環境の整備に努めています
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